空高くまで飛ばす事ができるドローン。最も高く飛ばせる事ができるドローンはどれぐらいの高度まで達する事ができるのでしょうか?
photo by WILLIAM ISMAEL
日本のドローン規制上での最高高度は?
まず、ドローンの取り扱いについて国土交通省が決めた、通称ドローン規制法(改正航空法)によると。ドローンを飛ばす事ができる最高高度が明確に指定してあります。
以下の(A)~(C)の空域のように、航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれのある空域や、落下した場合に地上の人などに危害を及ぼすおそれが高い空域において、無人航空機を飛行させる場合には、あらかじめ、国土交通大臣の許可を受ける必要があります。
出典:https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
かなり手続きが面倒と言われている、国土交通省への飛行許可証を提出して許可されない限り、法律上でのドローンの最高高度は150メートルです。
ちなみに、150メートルの高さは一般的なタワーマンションの40〜45階程度の高さになっています。おおよそ、タワーマンションを超える高さはNG!というイメージです。
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ドローンが本来持つ「能力的」な最高高度は?性能を比較
では、実際にドローンがもともと持っている最高高度はどれぐらいになるのでしょうか?最高高度が高いドローンをいくつか比較してみました。
Phantom4
本格的な空撮ドローンとして、日本で最もポピュラーなPhantomシリーズ。
公式サイトの情報によれば、最高高度は、なんと「海抜6000メートル」にも。富士山の高さが3776メートルですから、それを超える高さまで飛ばす性能があるという事になります。
ですが実際には、送信機の最大伝送距離が3,500メートルとなっています。ですので、6,000メートルの高さまで上昇させるには、何らかの方法で操縦者も一緒に空を飛ばないといけません。
また、6000メートルという高さも「スペック上の意味合い」が強く、高度に由来する気温の低下等が原因でなかなかその高度まで達するのは難しいのではないか?という事です。
ちなみに、Phantom4のフライトモードは、GPS信号を検知してフライトするPモードや、気圧計を頼りにするAモード等がありますが、いずれも最高高度が500メートル以上にならないように自動設定されています。
ドローン規制法が制定される前に、150メートル以上の高度で、Phantomの事実上の最高高度500メートルまで飛ばしてみた人の動画が以下↓
大型無人機タイプのドローン
自衛隊や警察等の公共機関や、インフラ施設等の企業をターゲットに、開発がすすめれらていた「Aerosonde Mk4.7 SUAS」と呼ばれる大型ドローン。
ガソリンエンジンで駆動し、最高高度は4,500メートルにもなります。
名前からして、長時間滞空が主目的ですな。ガソリンエンジン飛行。欲しいわw
“Aerosonde Mk4.7 SUAS”『 滞空時間15時間&最高高度4,500m!ガチな仕様の大型ドローン | RBB TODAY https://t.co/sbHcSQrqUX 』— n-yoshi (@laresjp) 2016年10月28日
ドローンというより、ほとんど航空機な印象はありますね。
FAZER R G2
ヤマハ発動機が開発した無人航空機。主に計測や観測等の産業用途で使われる機体です。
ヤマハ発動機は、2017年4月から市場投入する自動航行型無人ヘリコプター「FAZER R G2」を展示。従来モデルより大幅向上した積載能力・運用高度・航行時間を実現し、計測・観測・監視・撮影・運搬など、産業用途向けに機体レンタル、業務受託を始める pic.twitter.com/0RIfNnd6x3
— ken (@ken04095288) 2016年10月15日
見た目はヘリコプターですが、「自動航行が可能」という事から、ドローンに分類。運用高度は2,800メートルとなっていました。
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